初秋の安来・清水寺三重塔と毘沙門堂。 銀杏の緑もこころなしか黄色になってきたような感じです。 清水寺は通称“きよみずさん”の名で古くから周辺地域(中海圏域)の人々に広く親しまれています。米子からも清水参りをするための“清水道”が設置されていたことからもわかります。(現在は獣道のようになっているところも)
清水寺の寺伝によると、用明天皇二年(西暦587年)に尊隆上人により開創されたということ。あまりに古くて、伝説の域を出るものではないが、少なくとも八世紀には清水寺の祖型ができあがっていたのではないだろうかとも言われています。 盛時には四十八坊の大伽藍がひしめきあっていたといわれますが、戦国時代、尼子毛利合戦の兵火にあい、ほとんどの寺坊を焼失しました。その後江戸時代に復興され、現在では有数の文化財の宝庫となっています。
米子市内から車で15分ほどのところにありますが、山陰屈指の天台密教の道場だけあって、深山幽谷の雰囲気があり、霊験あらたかな気配がただよっています。“自然美と千年の時の流れ”感じてみませんか!?(I) |