秋の気配がただよう桝水高原で希少植物のマツムシソウが花を咲かせていました。 マツムシソウは全国各地の草原に生える多年生植物。昭和四十年代初めまでは桝水高原から鏡ケ成にかけての草原に群生していましたが、四十年代後半には心ない観光客の乱獲や、放牧をしなくなった環境変化に伴い減少し、消滅の危機になったということです。 そんな状況の中、1998年から「プロジェクトX」が始まりました。保護・増殖するため、地元の自然保護関係者らによってマツムシソウの苗を植える活動が進められ、その結果、写真のように立派に育ったマツムシソウが薄紫の可憐な花を咲かせるようになりました。 ここ桝水高原では花の他にも、ススキ野原や、紅葉で色づき始めた大山を目前に見ることができます。ゆっくりした、心地よい時間をおすごしください。(I) |