昨日、米子市文化ホールを会場に「とっとり文学散歩:故郷・米子を愛した詩人 生田春月」のシンポジウムが開催され200人もの市民が熱心に作家の森まゆみさんの講演や、パネルディスカッションに耳を傾けていました。 春月は市民にあまり知られていない・・・ということで、参加者数が気がかりでしたが、予想を超えて会場は満席になりました。中高年世代が多かったですが、皆さん郷土出身の偉人のことを知りたいのでしょうね。 市立図書館には「春月文庫」が設置され、春月の本が整理されています。一度出かけてみませんか!?(I)
<生田春月のプロフィール> 春月は米子市(当時は米子町)道笑町の造り酒屋に生まれた。小学生のころ父親が事業に失敗し、市内を転々とした後、一家で韓国・釜山へ移住。そのころ文学に傾注し、大阪、東京での生活を経験。一度は両親の出身地・淀江町に帰るが、1909年に17歳で再び上京、日野町出身の文学者・生田長江のもとで文筆修業を始め、詩人で作家の佐藤春夫とも交友した。 ハイネやゲーテなどの翻訳で生計を立て、25歳で出版した詩集「霊魂の秋」が認められた。故郷を舞台にした長編小説「相寄る魂」も手がけ、大正期を中心に活躍したが、1930年年5月、瀬戸内海を航行中の船から身を投げた。三十八歳だった。 |