シャープなデザインの米子コンベンションセンター・ビッグシップ。青い空をバックに都会的なラインがありました。 現在、ここビッグシップで「ロバート・キャパ展」が開催されています。「戦争と子供たち」をテーマに、キャパとキャパの志を継ぐ写真家22名の作品150点が展示してあります。20世紀に起こった戦争を撮り続け、報道写真家として世界に名高いロバート・キャパ(1913-1954)。キャパはインドシナ戦線で地雷に触れ、40歳の若さでこの世を去りましたが、彼が残した膨大な作品には、勇敢に戦う兵士や市民、さらには不安と混乱の中で必死に生きる母や子供たちの姿があり、今なお見る人に大きな衝撃と感動を与えます。 写真は極限の状態に挑戦した写真がほとんどで、 時の経つのを忘れて見入ってしまうほど迫力のある作品ばかりでした。記憶に新しいニューヨーク貿易センタービル崩壊、9.11の衝撃的な写真も特別出品されていました。 命を懸けて戦場を追った報道写真家たちの人間に対する深く、優しい眼差しに迫るとともに、21世紀になった今も続く戦争や貧困の犠牲となる子供たちへの幸せな未来を願う・・・写真家達のそんな思いを感じる写真展となっています。必見の価値があります。4月11日まで開催。(I) |