花回廊の森の中にカノコユリが咲いていました。緑一色の森の中でピンクの艶やかな花は実にインパクトがありました。 このカノコユリは四国・九州、そして台湾北部、中国・江西省に自生する珍しいユリで、絶滅危惧種の一歩手前にあるということです。 この花はその昔、シーボルトによってはじめてヨーロッパで花を咲かせ、日本のユリの美しさを最初に欧米人に紹介した、記念すべきユリとしても知られています。 ちなみに名前の由来は花の斑点がを鹿子絞り(鹿の斑点を模した染め模様)に似ていることに起因しています。 花回廊ではカノコユリのような日本に自生する原種のユリ15種類全て見ることができる全国でも唯一の花の公園ということで有名ですが、この夏も多くのユリ愛好家達が訪れています。(I) |