大山の中腹、ブナの森(標高900m)はまだまだ緑のないモノトーンの世界でしたが、白く輝く花が“ポッ”と咲いていました。こぶし(辛夷)の花です。 冬の間、しっかりと銀皮に包まれたつぼみが、ここのところの暖かさで、弾けるように“純白”な花を咲かせました。大山の森にもいよいよ春本番がやって来たようです。 独特な響きをもつ名前ですが、名前の由来はつぼみが開く直前の形が子供のにぎりこぶし(拳)に似ていることにあったらしいです。また、辛夷の実はゴツゴツしており、その実の具合から「こぶし」と命名されたのでは、との説もあります。 ・・・“こぶしの花”と聞くと、大ヒットした名曲『北国の春』を思い出す方、故郷を思い出す方も多いのではないでしょうか。(I)
『北国の春』 白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘 北国の ああ北国の春 季節が都会ではわからないだろと 届いたおふくろの 小さな包み あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな |