今、大山山麓の水田では無数のレンゲの花が満開。きょうは珍しい拡大写真。 実際の大きさはこの10分の1くらいでしょうか。かわいい可憐な花たちです。
この季節になると「レンゲ畑」がやたら懐かしく感じたりします。 昭和40年代の前半まではいたるところにレンゲ畑が広がり、子どもたちが嬉々として遊んでいました。男の子たちは草野球に興じ、女の子はレンゲの花でかわいいネックレスを作ったりして遊んだりしていたように思います。 近年はレンゲの花畑が復活してきましたが、30年前くらいから10年前くらいにかけてはレンゲの花畑が姿を消した時代がありました。大きな理由は米作りが早くなったことにあるそうです。昔は花が咲き終わった後に田にすき込まれ、有機質の緑肥とされ、十分発酵させるために1ヶ月以上寝かせていましたが、この時代(高度成長時代と同時代)の田植えは時代の要請もあってか、5月頃と早くなりました。そのため、発酵が未熟で田植えをすると苗を痛めてしまうということで、レンゲ畑が消え、代わりに化学肥料が主流になってしまったという訳です。 この10年くらい徐々にレンゲ畑が復活してきたようですが、時代が“オーガニック”なものを求めるようになったためでしょうか・・・。 レンゲ畑にも“時代の変遷・・・ドラマ”を感じる事ができますね。(I) |