すっかく暖かくなりましたが、今年は雪が深く桝水高原(標高800m)あたりの森にはまだまだ1mくらいの雪が残っています。 そんな森越しに見る下界は清々しい空気に包まれていました。 米子の街、弓ヶ浜半島、そして遠くに濃い緑(青)の島根半島がくっきり見えました。 島根半島の右端が美保関、左側は枕木山などの松江市の北山山系です。この風景から、松江と大山の関係が見えてきたりします。 「松江の風水概観」という文章のなかで、こんなふうに表現されています。
『風水は、都城、住宅、墳墓などを築くにあたって、地形や方位の吉凶を判断する説で、古代の中国に起源をもっている。天地の間に満ちた「気」が、崑崙山(こんろんさん)より龍脈(山脈)に乗って伝わるとする。東を青龍、南を朱雀、西を白虎、北を玄武(亀)とし、背山面水の土地を好地とする。 松江周辺の地形にこのような考えを適用するとすれば、山陰の霊峰大山を起点とすればよいだろう。 大山より発した気は、島根半島を通じて松江の背後に至る。島根半島より南方に幾筋も伸びる支脈の一つの先端に松江城が位置する。図によれば、松江城が真山(しんやま)を通る支脈の先端を開削して築かれたことがよく分かる。』(I) |