大山は再び真冬の姿になりました。深山にも真綿のような真っ白な雪が積もりました。 雪に閉ざされたブナの森の中、こんな木の洞がありました。森の妖精がここにいるのでは・・・なんて思ってしまいたくなるような雰囲気のある洞でした。 北海道・富良野で、作家・倉本聰は森の妖精のことを「ニングル」と表現しましたが、大山の森にもそんな妖精がいるのかもしれません。
一昨日、その倉本聰が率いる「富良野塾」の米子公演が文化ホールでありました。 話題になっている「屋根」というタイトルの演劇です。大正末期から現代へ日本が歩んできた時代を背景に、北海道の開拓村に住んだ二人の男女の一生を、屋根を通して俯瞰してみようという試みの劇でした。 「本当の幸せ」とは何か・・・・を問いかける作品で、笑いと感動の涙で顔がグチャグチャになった人も多かったようです。倉本聰さんもカーテンコールで舞台にたたれました。
8年前、米子で富良野塾の「ニングル」の公演がありましたが、これもいい舞台でした。 この劇は“真実”と“勇気”をモチーフに今日の利益に捉われて明日のことにフタをしてしまう現代人の生き方に疑問を投げかけた作品でした。(I) |