初冬のひんやりした空気につつまれた井上靖記念館・野分け(のわけ)の館。 中国山地の真ん中、県境の町・日南町神福の丘に村を見渡すように建っていました。 日南町神福は、井上靖氏が「天体の植民地のようだ」と絶賛されたゆかりの地で、この神福(福栄地区)を題材にした小説「通夜の客」はよく知られているところです。 「野分けの館」は無人の記念館ですが、きちんと管理されており気持ちいい空間となっていました。館内には文豪・井上靖氏ゆかりの資料(原稿・著書・年譜・写真など)が展示され氏を偲ぶ事のできる内容となっていました。 この時期は訪ねる人もほとんどないので、何時間でも井上靖氏の文学の世界と対峙できそうです。・・・時には文学の世界に旅にでかけてみませんか。(I) |