卵をいっぱい抱えた親がに{松葉がにの雌}がウマイ顔をして睨んでいました。 親がにの漁期は1月初旬までと短いですが、水揚げ量はズワイガニ全体の約6割にもなります。 腹部に抱えた成熟した卵巣を「そとこ」、腹内の赤身(未成熟の卵巣)を「うちこ」と呼びます。「そとこ」のぷちぷちした歯ごたえと、「うちこ」と「かにミソ」の混じった独特のコクは、「松葉がに」にはない濃厚な味わいを引きだします。 このカニはサイズが小さいですが、値段も手ごろで、しかも美味しいということで、地元ではかかせない初冬の食材となっています。 松葉がには高価でいつもは食べることはできませんが、親がには手軽に食することができます。コクのある味噌汁はホント美味しいですよ! 最高の家庭料理だと思います。(I) |