すっかり秋色にかわった景色の中に、枯葉がひらり浮かんでいました。不思議。 クモの糸に釣られた葉が風でくるくると無重力の世界を楽しんでいるようでした。 このクモの糸・・・、多くの方はほとんど感心はありませんが、実は大変優れている繊維だということで、国内外の研究機関で合成繊維の研究、クモの遺伝子の解読がすすめられているということです。 「細くて良く伸びてしかも強い」ことが大きな特徴ですが、破断強度、伸度ともに高く、直径わずか数ミクロンの糸が小石を楽に釣り上げることができます。また、紫外線で劣化しにくく、酸性が強く耐菌性がある、水を含むと弾性が増大する、熱的に安定していて高温でも溶けない、吸水性が高くナイロンなどに比べて帯電しにくく、したがって空中のちりが付着しない、などの特性があるということです。 そんなこんなで、クモの糸は「夢の繊維」なんて表現される事もありますが、これが実用化できれば、建築、ファッション、医療など応用範囲は広いということです。 こんな景色の中にも視点を変えるだけで最先端の「テクノロジー」に繋がります。(I) |