美保湾ではヨットのセール。砂浜ではビーチパラソル。夏の海をカラフルに演出していました。ここは、米子と境港の市境付近にある美保展望台。広い白砂のビーチはまるで南の島のようでした。 この弓ヶ浜(皆生〜境港)はおよそ18キロの砂浜となっています。その東側(皆生〜富益付近)は海岸侵食で砂浜が年々細くなっています。沖合いにテトラポット(無粋なコンクリートの塊)を置き、なんとか侵食を食い止めてはいますが、その代償は小さくありませんでした。何十年にもわたり、風景を無機質なものに変え、市民が海への愛着心を持つ事を阻害しているようさえも感じたりしていました。 なんとか、この無機質な風景をもとにかえすことができたら・・・と思っていましたが、この度、新しい工法(人工リーフ)で侵食を食い止める事が決まりました。沖合いにテトラポット、石などを“水面下”に置き、景色を邪魔しない新しい工法によるもので、波はこの沖合いのリーフでブレイクするため、海岸にはパワーの弱められた波しかこないので、侵食されにくいということです。 南太平洋のサンゴ礁の島々は自然の環礁(リーフ)で波から守られていますが、それと同じ感じで弓ヶ浜は蘇ることと思います。 さらにこの工法には副産物も考えられます。波がきれいにたつことが考えられるので、サーフィンに最適な場所になる可能性もあります。また多くの魚が住みつくことも。もちろん風景が阻害されないため、水平線のある風景を楽しむ事ができます。そう、愛着心が湧いてくることは間違いないでしょう。(I)
海にはクラゲが出始めました。海水浴の際はご注意ください。 |