初夏の味覚「あご」が旬をむかえています。 大山の麓・日本海美保湾でもこの「あご」と呼ばれるトビウオが漁期を迎えています。 トビウオは約30種類ありますが、角張った大柄のカクアゴと呼ばれるツクシトビウオと、小さめのマルアゴと呼ばれるホソトビウオが主な漁獲対象となっています。 対馬海流に乗って成長しながら日本海を北上し、5月〜8月に産卵のため海岸の岸近くまで寄ってきたものを、すくい網や定置網、流し網などで捕らえます。 この「あご」は山陰地方では初夏の訪れを告げる味覚として親しまれており、お造りにしたり、煮付けたり、干し身をダシにしたりと、地元では家庭料理には欠かせないお馴染みの食材となっています。 中でも珍しいのが、あごのすり身100%使って作る「あごちくわ」。あごを一羽一羽さばき、身を石臼で20〜30分練り、そのすり身を棒に巻き付け形を整え、香ばしい焼き色がつくまで丁寧にじっくりと焼き上げる逸品です。香ばしい香り、しゃきっとした歯ごたえが魅力です。是非お召し上がりいただきたいですね。(I) |