山麓の梨園で特産の二十世紀梨の花が満開となりました。 春の明るい日差しの中で、純白で可憐な花が印象的でした。 例年よりも10日以上早いでしょうか。 自家受粉しない二十世紀梨は、別の梨の花から花粉を集めて、手作業で受粉させなくてはならないということで、梨農家は受粉作業におわれていました。『ひとつの芽に7〜8つの花が咲くので、そのうちのひとつを選び、丸い綿のついた“筆”を使って、1つずつ花粉をつけていきます。開花時期が短いので、時間との勝負です』と生産者が語っていました。 5月になると小さく実った幼果に小袋掛けがされ、それがはちきれそうになる6月頃、さらに二重の大袋をかけられます。さらに三重にかけることによって、病害虫対策はもちろん、甘さもグンとのるといわれています。 そして残暑が厳しい8月下旬、いよいよ収穫となります。期間は9月中旬までのわずか20日間。 まさに“旬”は一瞬のものであります。それだけに美味い!と感じるのでしょう。(I) |