日本海・美保湾はここのところ静かな海になっています。風向きが南か西のため、北東に向いている弓ヶ浜半島の沿岸は波が入ってくることはありません。海も荒れていないため透明度もあり、写真のように消波ブロックについている海草の緑の色がはっきり見えたりします。
弓ヶ浜海岸は「日本の渚百選」にも選定されている、素晴らしい渚ではありますが、波による侵食で砂が削りとられ、砂浜が狭まっています。この防止策(恒久対策)として、国土交通省が 人工リーフの設置を前向きに検討に入ったようです。 これは、少し沖合いの水面下に人工的にリーフ(礁)を設置し、波のパワーを弱め、砂が削り取られるのを防ぐというものです。南の島のサンゴ礁の海岸をイメージすればわかりやすいかもしれません。 今までは海面上に無粋なテトラポットを積上げた防波堤ばかりで、見るからに日本中の海岸が味気のない無機質のコンクリート色に染まっていました・・・。が、やっと、本当にやっと、この風景のおぞましさに気がついたようで、新しい取り組みが始まるようです。嬉しい限りです。(I) |