紅く染まった大山。米子市内・彦名干拓地(水鳥公園もあります)からのショット。 ここ彦名干拓地は一昨年秋の鳥取県西部地震で農地の約七割が液状化被害を受けました。再び農地として使えるのか心配はありましたが、復旧工事も順調にすすみ、陥没や隆起した農地は、徐々にではありますが元の姿を取り戻しつつあります。当地の名産・白ネギ畑がこの干拓地には広がっていますが、以前の姿になったようです。
さて、ここ中海に面した彦名地区には古代より粟島がありますが、この島と地名には大きな関わりがあるようです。由来は、出雲神話の世界までさかのぼります。 大国主神とともに国作りに精をだした農業神・少彦名神(すくなひこなのかみ)はよく知られているところですが、神話の最後にこんなくだりがあります。 「二人の神による国土作りが一段落した時、少彦名神は自分のするべき事は終わったと考えられたのか、粟島に行き、粟の茎によじのぼって、茎の弾力でポーンと跳ねて常世の国に去っていきました。」 “粟島”ー“少彦名神”ー“彦名”ということでつけられた、大変由緒のある名前です。 (粟島は元は中海に浮かぶ島でしたが、今は陸続きになっています。島の山頂には粟島神社があります。)・・・どうやら彦名干拓地は農業神・少彦名神にまもられている土地のようですね。(I) |